お手を拝借「お手玉」の話 – サブカルビジネスセンター

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2021.10.8お手を拝借「お手玉」の話

今回は「お手玉」の話です

お手玉とは――
小さな布袋に小豆や米、ジュズダマの実などを入れ、数個を1組にして縫い合わせた玩具のこと。
地方によって、じゅずだま、おじゃみ、オニンク(オニンコ)、いしなご(石子/石投/擲石)などと呼ぶところがある。


昔懐かしいおもちゃで有名なものの1つですね。
ただ、現代では昔の古いおもちゃはもはやゲーム機も含まれているので、
古いおもちゃというより、歴史上に記録されているおもちゃの1つレベルでもおかしくないものです。
というかそのものですね。

実際歴史も古く、紀元前5世紀にリディア人によって発明され、
ギリシャにもたらされた世界最古のお手玉での遊び「アストラガリ」は「拾い技」を使用されたと言われており、
羊の距骨(かかとの骨)を使って遊ばれていたようです。その痕跡はヨーロッパなどの多くの博物館で見られます。

拾い枝とは、奇数のお手玉を床にまき、そのうちの親玉を上にあげながら、
残りのお手玉を寄せ集めたり、手でつくったトンネルをくぐらせたりする遊び方のことです。

羊の距骨を使ったお手玉遊びは、やがてシルクロードを通り、
インドや中国にも伝えられましたが、アジアでは羊の距骨のかわりに身近にある小石を使うようになり、
「石なご」という遊びになりました。この「石なご」も「拾い技」で、同じような遊びは、
東はポリネシア、ミクロネシア、日本にはじまり、
韓国、中国、中央アジアを経て、西はヨーロッパ、イギリス、アメリカ、ブラジル、チリへ。
南はアフリカ、オーストラリア、北はアラスカ、シベリアへとひろがり、
お手玉遊びは道具は異なるものの世界各国で遊ばれるようになっていったのです。

世界のお手玉は色んな種類があり、日本では丸い布の中に詰め物(小豆とかペレットとか)ですが、
アメリカではこまのような心棒から4本の手を出した金属製のジャックとよばれるものや、
イギリスでは円柱のお手玉やファイブストーンと呼ばれる石、
ネパールやカナダ、ブエルトリコでは麻糸や木綿糸で編んだお手玉が使われています。

単純どころか道具を作る必要すらまともにない(そこら辺の小石でもできる)
遊びだからこそ、大昔から世界各国で遊ばれていたものなんですね。

(参照元・日本お手玉の会HP、Wikipedia)

今回の画像のお手玉は、サブカルビジネスセンター(広島)の利用者の方が制作されたものを使用させていただきました。ありがとうございます。

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