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2021.11.12真紅に輝く「ホオズキ」の話
今回の話は「ホオズキ」です。
「ホオズキ」とは――
ナス科ホオズキ属の一年草または多年草。またはその果実。
ホオズキ属はアメリカ大陸、アジア、ヨーロッパに100種あまりが存在しています。
日本では北海道から本州、四国などを原産地とする一年草または多年草です。
背丈は60cmから80cm位になり、淡い黄色の花を6月から7月頃に咲かせます。
開花や果実は6~9月ごろになります。
ホオズキに全草に微量のアルカロイドという毒が含まれているのは有名です。
地下茎や根は漢方に使用され、酸漿根という生薬名で呼ばれます。
なお、妊娠中の女性が服用した場合、子宮の収縮作用があるヒストニンが含まれていることから
流産の恐れがあるので摂取していけないそうです。
果実にも毒性があるので、注意が必要です。
ホオズキの果実は実物は見たことがなくとも、写真やイラストで見たことはあるかと思います。
その果実は赤くふっくらとしていて赤いほっぺたのようです。
実際に名前の由来の一説になってるほどですし、赤い頬のポピュラーな比喩表現にも使われます。
漢字では「酸漿」「鬼燈」そして「鬼灯」と書かれます。
「鬼燈」や「鬼灯」は果実の形がまるで行灯のようで、
しかも真っ赤で少し不気味なことから名づけられたと思われます。
また、別名カガチ、ヌカズキとも呼びます。
カガチとは蛇の別名、古い呼び方でもあります。
これは日本の神話に登場したヤマタノオロチの目が鬼灯のように真っ赤な目をしていたと
記載されていたことからそう呼ばれるようになったのではないかと言われています。
しかしそれを考えると、ホオズキは日本の神話が編纂された頃には
すでに比喩で通じるくらいには広まっていないと通じないですからね。
まあ、日本では平安時代から鎮痛剤として利用されていたようですし、
ほぼ日本全国に存在して、印象に残る姿なので、古くから馴染みある植物だったと思われます。
開花や果実の時期から秋の季語としても使われています。
今の時期(11月)だと少し遅いですね。
(参照:Wikipedia)