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2021.10.29

無垢なる「ムクドリ」の話

今回は「ムクドリ」の話です。

ムクドリとは――
スズメ目ムクドリ科の鳥類の1種。
翼と胸、頸は茶褐色で、頸から頭部にかけてと腰に白い部分が混じり、足および嘴は黄色い。
雄は胸や腹・背が黒っぽく、雌は褐色に近い。


東アジアに分布している鳥です。
日本にはほぼ全域に分布している留鳥です。
留鳥とは基本的に年間を通して同じ場所に生息、繁殖している鳥のことです。
ただ、北方面に住んでいるムクドリはさすがに冬には南に移動しているようです。

ムクドリは雑食性で、果物やその種、虫の幼虫などを好んで食べるそうです。
ムクドリは椋(むく)の木の実を好んで食べるからムクドリと名付けられたらしいですが、
別に他の果物も隔てなく食べるみたいです。

春から夏にかけて繁殖し、木の洞や人の軒先などの穴に巣を作ります。
子育ては両親が行い、エサを探して与えるそうです。
繁殖期は子供と一緒に巣で過ごしますが、ヒナが巣立つと親子とともに集まって群れを形成し、
寝るときには一か所に集まってねぐらを形成します。
そのねぐらは 10km 以上の範囲から集まり、冬は数万羽の大群となることもあります。
かつては河原の広葉樹や人家の竹藪に集まっていましたが、
そういった環境は開発で減少したため、都市部の街路樹などにねぐらをとる例も増えています。
ただ、ムクドリの鳴き声はかなりの音量で、大量に集まった時にはとてつもない音量になり、
騒音被害などの問題も起こっているようです。
ムクドリはもともとは、農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥とされていましたが、
都市化が進んでいく中で、先ほどのように騒音被害や糞害などが問題になっていくと、
やがて狩猟の対象とする野鳥に指定されてしまいました。
ムクドリは悪くないのですが、なかなか難しい問題ですね。

とはいえ、このくらい人の生活に近い鳥ですから、人の文化とのかかわりもあります。
例えば日本の文学にはムクドリがしばしば登場します。
江戸時代、江戸っ子は冬になったら集団で出稼ぎに江戸にやってくる奥羽や信濃からの出稼ぎ者を、
やかましい田舎者の集団という意味合いで「椋鳥」と呼んで揶揄していました。
俳人小林一茶は故郷信濃から江戸に向かう道中にその屈辱を受け、「椋鳥と人に呼ばるる寒さかな」という俳句を残しています。
また、明治時代には森鷗外が、日本=世界の中の田舎者という意味で、海外情報を伝える連載コラムに「椋鳥通信」というタイトルをつけました。

ちなみに江戸時代には冬の季語だったムクドリですが、現代では秋の季語になっているようです。(個人調べ)
あるいは秋と冬両方の季語なのかもしれません。

(参照元:Wikipedia)

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