はえ~すっごい「ハエタタキ」の話 – サブカルビジネスセンター

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2021.09.10はえ~すっごい「ハエタタキ」の話

今回は「ハエタタキ」の話です。

ハエタタキとは――
蠅叩き(はえたたき)は、おもに屋内でハエやゴキブリなどの害虫を叩いて駆除する道具。
(Wikipediaより引用)

 

説明するまでもないかと思ったのですが、
むしろ最近は逆にみない道具かもしれません。
世の中にはハエをとる便利グッズが所狭しと販売されていますから。
しかもハエタタキは全て人力。
見つけるのも振りかぶるのも後始末も。
その点他の器具だったら、
ハエをおびき寄せ捕獲あるいは始末して後片付けのみ人力と、
なかなかの高性能っぷり。
時代は進歩しているんですね。

ハエタタキは先端が平べったくなった棒状の器具です。
先端の虫を叩き潰す部分は、蠅叩きを振り下ろした際の風圧で小さな虫を吹き飛ばしてしまわないように網目状になっています。
プラスチックや樹脂製のものには、柄の先に叩いた後の虫の死骸をつまむための取り外し式のピンセットを内蔵しているものもあります。
そんなハエタタキ、かつてはシュロ製でした。
シュロとはヤシの仲間で、扇のようにひろがった葉を持っています。
これがハエタタキになります。

茎から採ったシュロの葉の部分を縦に割いて細かくしていきます。
それからしっかり乾燥させるそうです。
その乾燥の具合などによってハエタタキに向く葉か向かない葉か決まったりするらしいですが、そこは割愛します。
そして乾燥した葉を糸などで葉と交差させるように編みこんで止めていきます。
何箇所か止めていき、形が整ったら完成です。
完成品はプラスチック製のハエタタキのように先端が真四角のネットにはなっておらず。
若干熊手のようなシャベルのような丸みのある形状になっています。

ハエタタキというシンプルな道具だからこそ昔から作られてきて、
ハエタタキという道具から進化してより便利な道具になっていったんですね。

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