【まさき】「孤狼の血 LEVEL2」に見る東映の底力 – サブカルビジネスセンター

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2021.09.5【まさき】「孤狼の血 LEVEL2」に見る東映の底力

こんにちは!まさきです。


先月20日に、世間の注目を集める映画が封切りになりました。
タイトルは「孤狼の血 LEVEL2」(ころうのち・れべるツー)。

※画像「photoAC」より引用


▼公式サイト
https://www.korou.jp/


本作は、3年前(2018年)に東映より公開された「孤狼の血」の続編で、当時の主演は役所広司さん松坂桃李さん

昭和末期、広島県の架空の市・呉原市を舞台に、暴力団の抗争、警察の癒着や腐敗等を描いた物語で、凄惨な描写とアクション、緻密な脚本などが注目され、公開されるやいなや大きな話題となりました。

ロケは全て広島県内で行われ、前作公開前は広島市内のえびす通り商店街にて、役所さんや松坂さんら主要キャストの面々がレッドカーペットを練り歩く大々的なイベントも催されました。

今回公開された「LEVEL2」は、前作から3年後の世界を描いたもの。主演は松坂桃李さん。
元号が昭和から平成に変わり、優等生刑事から不良刑事と呼ばれるようになった日岡(松坂桃李さん)の仲裁で暴力団の抗争が沈静化した中、五十子会組員・上林(鈴木亮平さん)が刑務所から出所してきたことにより、物語が動き始めます。

監督は、日本映画界のホープ・白石和彌監督。
中学生時代に観たという「仁義なき戦い」シリーズなど、アウトロー作品に多大な影響を受けた白石監督の作風は、その路線を見事に継承しており、まさに古き良き「東映らしさ」を醸し出しています。

内容に関してはネタバレになるので敢えて踏み込みませんが、目を覆いたくなるシーンや、地上波ドラマでは絶対に再現できない表現が満載で、まさに「バイオレンス」の極み。しかし、それが観る者の心を掴んで離さない不思議な魅力に溢れているのです。

脇を固める俳優陣も、中村梅雀さんや滝藤賢一さん、吉田鋼太郎さん、中村獅童さん、宮崎美子さん、寺島進さん、かたせ梨乃さん等、豪華な面々。
上映時間は約2時間半と長尺ですが、この2時間半の間にそれぞれの人物の心理描写や葛藤などが丁寧に描かれており、思わず時間を忘れてしまうほどです。


また、本作も前作同様、オール広島ロケで、新天地公園や基町高層アパート等、広島県民であれば見覚えのある風景が度々登場するのも魅力の一つです。


「正義」とは何か。「忠義」とは何か。


コンプライアンスが叫ばれる昨今だからこそ、観ていただきたい作品です。

ただし!上記の通り、凄惨な描写が多く含まれており、R15指定作品となっていますので、苦手な方はご注意ください…!!
個人的には前作同様どストライクで面白い作品だったので、2回目も観に行こうと思っています!



以上、まさきでした!

『東映じゃけえ、なにをしてもええんじゃ!』

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