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2021.08.30クローバーさんの詩集18
声と足音

見えない私は声と足音で誰かを判断することができる
この人は声が高いからAさん
この人は声が低いからBさん
この人は少し鼻にかかる声だからCさん
と言うふうに認識している
でもDさんとEさんの声が似ていて
間違えてEさんなのに
Dさんと呼んでしまうこともある
やっぱり顔が見えないのは辛い
足音はこれは少し重たい足音だからAさん
この人は少し軽い足音だからBさん
これは下駄のような音だからCさん
のように判断している
ただし床が絨毯だった場合は
音が聞こえにくいので
足音での認識は難しい
やっぱり声と足音だけでの
判断には限界があるようだ
引用画像:写真AC オぃちゃんさん 作品名『通勤する人々』