NEWSお知らせ
2021.08.21アロハ「ハワイアンシャツ」の話
今回は「ハワイアンシャツ」の話です。
ハワイアンシャツとは――
パイナップルやフラを踊る女性などのトロピカルなモチーフや、
金魚、虎などのオリエンタルなモチーフ(和柄と呼ぶ)を華やかでカラフルな色彩で染め上げた、
シルクやレーヨン、ポリエステル、綿などの生地を用いて作られる開襟シャツ。
(Wikipediaより引用)
つまりはアロハシャツのことなんですが、
アロハシャツという名称は商標登録されているので、
ハワイアンシャツと明記することにします。
ハワイアンシャツの起源は、日本の和服から発生しました。
19世紀終わりから20世紀初めごろ、日本移民者たちがパカラ柄の開襟シャツが
日本の木綿絣に似ていることから愛用し、
やがて持参品であった和服を再利用して開襟シャツに仕立て直したものが起源の1つとされています。
使われていた生地は、当初シルク、1950年代まではレーヨンが主流でしたが、
1960年代に入ってからはポリエステルが登場してとって代わられました。
当時のハワイ本土ではシャツに使う精緻でカラフルな生地を染められるような工場がなかったので、
ほとんどの生地はアメリカか日本から輸入されたそうです。
特に日本では京都での生産が盛んにできたため、第2次世界大戦前後を通して多くのハワイアンシャツの
生地が日本で作られたそうです。
1950年頃に、アロハシャツは黄金期を迎えます。
それは官民による利用促進キャンペーンが試みられたことからもうかがえます。
その内容とは、
・アロハウィーク: ハワイの伝統的なお祭りを拡大したイベント。
アロハウィークの期間中はさまざまな職場でアロハシャツで働くことが認められた。
・アロハウェンズデー: シャツメーカーや小売店によるキャンペーン。
水曜日にはアロハシャツを着て働くことが奨励された。
・アロハフライデー: ハワイアンファッション組合の提唱によるキャンペーンで、
現在に至るまでカジュアルウェアデーとして継承されている。
この3つです。
このような長い時間をかけた様々な取り組みを通して、ハワイアンシャツはオフィスやレストランなどで着用されるだけでなく、
式典や冠婚葬祭でも着用が許される「ハワイにおける男性の正装」として認知されるようになりました。
現在では単なるリゾートウェアというより、民族衣装のように扱われているそうです。