【まさき】漫才の夏が、始まる。 – サブカルビジネスセンター

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2021.08.15【まさき】漫才の夏が、始まる。

こんにちは!まさきです。


東京五輪が閉会し、高校野球が盛り上がりを見せる中、もう一つ大きな大会の幕が切って落とされました。
それが、日本一面白い漫才師を決める大会「M-1グランプリ」です。

※画像 photoACより引用

2001年に元タレントで漫才師でもあった島田紳助さんが「自分を育ててくれた漫才への恩返し」と「漫才師が漫才を辞めるきっかけを作るため」(後述)として企画された全国規模の大きな漫才の大会です。


2000年代初頭と言えば、お笑い界では関東・関西でも漫才師よりもコント師の方が脚光を浴びることが多く、漫才で腕を磨いてきた芸人は少数派でした。
また、M-1創設以前までは、漫才の大会といえば「上方漫才大賞」「ABCお笑い新人グランプリ」等、関西圏を中心とした大会がメインでしたが、M-1が創設されてからは、その門戸が関東にまで拡がり、それまで日の目を見てこなかった関東の漫才師たちも脚光を浴びるようになりました。


出場資格は、『プロ・アマチュア問わず、結成15年以内の二人以上のユニット(コンビ、トリオ、それ以上の人数でも可)』。
舞台に上がる能力さえあれば出場が認められ、過去にはこんなコンビも出場しています。

 ・猿回し
 ・人間とハリネズミ
 ・吹奏楽団
 ・VTuber漫才師


例年、8月から全国で1回戦がスタートし、その後、2回戦、3回戦、準々決勝、準決勝と進んでいき、決勝戦は毎年12月にテレビ朝日系列にて生放送されます。格闘技さながらの華々しい舞台セットやCGを駆使した演出、豪華な審査員等、今や年末に欠かせない国民的イベントと化しています。

優勝賞金は1000万円という従来の漫才の大会としては破格なものであり、優勝者はその後もテレビのバラエティ等でも第一線で活躍し続ける事から、全ての漫才師たちにとっての大きな登竜門とされています。


歴代の優勝者を列挙してみましょう。


 ・第1回 (2001年) 中川家
 ・第2回 (2002年) ますだおかだ
 ・第3回 (2003年) フットボールアワー
 ・第4回 (2004年) アンタッチャブル
 ・第5回 (2005年) ブラックマヨネーズ
 ・第6回 (2006年) チュートリアル
 ・第7回 (2007年) サンドウィッチマン
 ・第8回 (2008年) NON STYLE
 ・第9回 (2009年) パンクブーブー
 ・第10回(2010年) 笑い飯

 ・第11回(2015年) トレンディエンジェル
 ・第12回(2016年) 銀シャリ
 ・第13回(2017年) とろサーモン
 ・第14回(2018年) 霜降り明星
 ・第15回(2019年) ミルクボーイ
 ・第16回(2020年) マヂカルラブリー


この並びを見るだけでも、多くのスターを輩出している大会だという事が分かりますね。
特に、無名に近い状況から敗者復活し、優勝をかっさらったサンドウィッチマンや、否定と肯定を繰り返す「リターン漫才」で大会を大爆笑に包み込んだミルクボーイは、今見てもとても印象深いです。

他にも、優勝は逃したものの、インパクトを残してその後売れたコンビとして、麒麟、南海キャンディーズ、タカアンドトシ、オードリー、ハライチ等が挙げられます。

このように、M-1が漫才師たちにもたらす影響力は大きく、決勝戦の舞台を踏むことは、全ての漫才師たちにとって誇りであるといえます。


では何故、『結成15年以内』という規定が設けられているのでしょうか。
この件については、島田紳助さんが以下の様に答えています。


「昔の司法書士試験でも、30代を過ぎても合格できないようであれば辞めへんと不幸になる。
 漫才師も一緒で、10年経っても売れへんようであれば辞めへんと不幸になる。そのきっかけの一つとしてM-1を創った」

1980年代初頭のMANZAIブームで、多くの若手漫才師たちと共に売れ、その後、苦楽を共にした漫才師たちの隆盛や衰退を見てきた紳助さんだからこそ、色々と思うところがあったのでしょう。


2010年に「ある一定のコンテンツでも10年を節目に発展的解消する事で次に繋がる」という紳助さんの意向で、M-1は一旦終了しますが、2015年に復活し、その後毎年開催されています。
昨年の総エントリー数は、5081組。単純に全ての組がコンビだとしても、1万人以上の人々がエントリーしていることになります。ここからもM-1の規模の大きさが分かりますね。

今年も全国9都市で1回戦が開催されます。プロからアマチュアまで、多くの漫才師たちが激戦を繰り広げます。
広島と福岡の開催日程は以下の通りです。


 ・広島:09/04(土) YMCA国際文化ホール
 ・福岡:10/03(日) よしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場


興味のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか?僕は2年前に広島1回戦を観戦しましたが、もうこの時点で熱気に溢れていました!



…随分と長文になってしまいました。好きな事になると熱くなってしまう悪い癖が出てしまいましたね…。笑
本当は、今大会注目のコンビまで掘り下げたかったのですが、それはまたの機会に…。


以上、お笑いフリークのまさきでした!

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