つめたい「ひょう」の話 – サブカルビジネスセンター

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2021.08.13つめたい「ひょう」の話

みなさんはネコ科ではどの種類が好きですか?
ライオン?ジャガー?それとも家猫?
今回は「ひょう」の話です。

「ひょう」とは――
積乱雲から降る直径5mm以上の氷粒。
直径5mm未満の氷粒は霰(あられ)と呼ぶ。
雹が降ることを降雹(こうひょう)と表現する。
(Wikipediより引用)


今回はネコ科のヒョウではなく、空から降ってくる雹のことでした。
アラレは小さな氷粒ですが、ヒョウは大きな氷粒です。
なので、降った地域はなかなか大変なことになっていた(いる)みたいです。
明治の終わりごろ、ある地域ではヒョウが地面に20センチほども積り、
麦などは飛び散り全滅、土が冷えて芋が大きくならなったなど、
作物に大打撃。
更に、屋根に穴をあけて雨漏りするようになった家もあったらしく、
被害は甚大です。
2000年の別の地域ではなんと最大ミカン大の大粒も降っていたと記録され、
農作物や建物だけでなく、人物や自動車などにも大きな被害が発生しました。
このように、空から降ってくる氷の塊はとても恐ろしいことがわかりますね。

しかし、氷の塊が必ずしも恐ろしいわけではないのはみなさんご存じでしょう。
空から降るから大変なことが起こるのです。
空から降らず、自由に使うことができたなら、とても便利に使用できます。
特に夏場にはうれしいものもつくることができます。
かき氷です。
かき氷は平安時代からある氷菓子です。
かの清少納言も枕草子に記述しています。
ただ、この頃は夏場の氷自体がとても希少なため、特権階級の人しか口にすることはできませんでした。
それから時が流れ明治の1869年、横浜で日本初の氷水店(かき氷屋)が開店。
1883年には天然ではなく人工で氷を作る会社ができ、氷の生産量が拡大。
4年後には氷削機が発明され、5歩に1店、10歩に1舗などといわれるくらいかき氷屋は増えました。
ただし、氷削機が一般化するのは昭和に入ってからで、
それまでは台鉋(よく見る長方形の厚い板に刃がついているもの)で、削る方法が一般的でした。
そしてかき氷は現在のような大衆的な氷菓子になったのです。

霰(あられ)なんかだと、椀に集めて食べるということができたでしょうが、
雹(ひょう)は大きいし万一自分に当たったらけがをするかもしれないので、
なかなか有効活用は難しいかもしれないですね。
そもそも現代の雨は平安だの明治だのに比べたら汚染されているので、
くれぐれも口にいれないでくださいね。
約束ですよ!

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