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2021.07.9

闇夜の「トラツグミ」のこと

鳴き声が特徴のある鳥ってなにを想い浮かべますか?
ホトトギス?キジバト?
今回は「トラツグミ」の話です。

トラツグミとは――
体長は30cmほどでヒヨドリ並みの大きさ。
頭部から腰までや翼などの体表は、黄褐色で黒い鱗状の斑が密にある。
体の下面は白っぽい。嘴は黒く、脚は肉色である。雌雄同色である。
日本では留鳥または漂鳥として周年生息し、
本州、四国、九州の低山から亜高山帯で繁殖する。
北海道には、夏鳥として渡来する。
(Wikipediaより引用)


名前の通り、トラみたいな黒黄の模様をしているツグミですね。
中国や朝鮮半島、オーストラリアやニュージランド、冬季にはインドやフィリピンに渡ります。
主に暖かいところに生息している鳥ですね。
丘陵地(なだらかな起伏や小山(丘)の続く地形)や低い山の広葉樹林を好んで生息します。
積雪の多い地域では冬は暖地へ移動します。
雑食で土中のミミズや虫を食べることが多いですが、冬には木の実も食べるそうです。

さて、トラツグミは漢字で虎鶫と書きますが、他にも呼び名があります。
それが「鵺」(ぬえ)です。
鵺として有名なのは平家物語などにも登場した化け物です。
それは猿の顔、狸の胴体、虎の手足を持ち、尾は蛇の姿をして、
「ヒョーヒョー」という、鳥のトラツグミの声に似た大変に気味の悪い声で鳴いた、とされています。

このトラツグミに似た鳴き声をするというところから鵺はトラツグミも意味する名前になりました。
本来の鵺はキジに似た鳥とされていて、トラツグミとは断定されていません。
また、鵺にしても本来は音の怪物で、姿は規定されていません。(色々言われていますが、どれも姿が一致していない)
それが現在では上記の怪物が鵺とされました。

鵺には史跡がいくつかあります。
兵庫県や大阪府、そして京都には鵺塚と呼ばれる鵺を葬った塚が残っています。
他にも鵺を退治した源頼政関係のものもいくつか残っています。
鵺は前述の通り、平家物語に登場していますが、他にも能の演目『鵺』や石見神楽の『頼政』など
日本文芸の題材にされています。
もし知らなくて、興味を持った方がいれば是非調べてみてください。
文章で解説している本などもあるので、読んでみると楽しいですよ。

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