ローカルキャラの歴史 – サブカルビジネスセンター

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2021.07.6ローカルキャラの歴史

1・ゆるキャラ誕生 

 地域振興のため、観光振興やB級グルメの宣伝を目的にキャラクターが作られるようになりました。はじめのうちはこれらのキャラクターに関する統一された呼称はありませんでしたが、三浦じゅんのプロデュースしたゆるキャラグランプリにより、ゆるキャラと呼ばれるようになり、広くい知られるようになりました。知名度が上がるということは経済効果が上がるいということで、ますます盛んになっていきました。こうした活動に熱心だったのは地方自治体や商工会議所といった「お堅い」団体だったのも、地域振興を目指し、活性化していこうという意志を感じます。くまモンやひこにゃんなどは成功をおさめ経済効果と地域活性化に役立ったそうです。これを見た個人が、非公認キャラで、公認キャラではしゃべらないのに対して、会話をし、動き回ることで差別化を図り、人気を得ることになりました。代表的なものとしてふなっしーやねば~る君などがあげられるでしょう。公認キャラよりも露出度が高くなるといった現象が起きました。 

2・ローカルヒーロー参上 

 ローカルヒーローは70年代にはすでに誕生していました。ただし、今のローカルヒーローとは違って、あくまでも自主製作映画のヒーローであり、地域性を取り入れてはいますが、活動領域はあくまでもスクリーンの中で、ステージショーはあまり行いませんでした。ですが2000年代に入ると、地域密着型のヒーローが各地に誕生していくことになります。戦隊ヒーローや単体ひーろのほか、巨大ヒーローまで様々なヒーローが現れますが、共通して言えるのはあくまでの地域にこだわった地域密着型ヒーローとなっていることです。武将キャラもこれに含まれることになるかもしれません。郷土の武将はまさに、地域に密着した存在です。正義のヒーローということで、交通安全や、治安対策・ゴミ拾いなどの啓蒙活動や地域活動に貢献することも多いようです。ステージショーを中心とした活動で、地元との交流を図る活動が中心となっています。地域密着型ということで、人の集まるイベントにゲストに呼ばれることがあり、そこで見ることもあるでしょう。 

3・アニメとの連動 

 2000年代以降地舞台のアニメが増え、ロケハンにより背景を忠実に再現した作品が増えていきました。これを見た視聴者が実際現地を訪れる「聖地巡礼」がおこります。初期には突然増えた怪しい観光客に戸惑う現地(アニメの舞台は観光地とは限らない)ですが、やがてアニメと観光が連動していることに気付くようになります。もっとも企画は地元のあずかり知らないところで進行し、脚本段階までかかわることもあまりないと聞きますし、企画段階から係るにしても費用分担も必要となって悔いるでしょうし、費用を出す自治体にしても、そもそも映像に関する専門知識を持っている人材はいないでしょうから、余計な口出しばかり増えてクォリティーに悪影響を与えることになりかねません。それに放送期間は3か月程度ではその効果は限定的で、作品の完成度と地元の理解と魅力がそろわない限り、限定的な効果は得られず、ある意味波及効果は高い反面リスキーであるといえるでしょう。 

4・萌えキャラを作ってしまえ 

 アニメの効果が不透明であるならば、あえて自力で萌えキャラを作ってしまうという考えもあります。あえて自力で萌えキャラを作ってしまうという考えもあります。プロに頼めば魅力的なキャラクターはできるでしょうが、キャラクターの著作権も含めたコストがかかります。では、アマチュアに頼めばいいかといえば、完成度は未知数となります。幸い、腕の立つアマチュアも増えていますから、彼ら・彼女らに注文すれば相対的に安くなるでしょう。それよりも問題となるのは活動範囲です。2次元上の存在だけに、観光ポスターや、土産物のパッケージなアドの印刷物が中心となり、かといって、立体化しようとしても、動かないものはともかく動きがある物に関しては、きぐるみでは、ゆるキャラになってしまいますから、コスプレで押し通すか、実体としてのキャラクターをあきらめることになるでしょう。幸いVtuberとしての活動やARでの観光案内などに使用すれば、モニター上限定ながら、動きも与えられ、これまでのローカルキャラではできなかった活動も活動ができます。今のところは、地元でも反発の声が上がることもあるようですが、いずれ広く普及すれば、発信力では、他の方法に比べて勝っているだけに色物で終わることもなくなるかもしれません。 

 将来、未知の方法でのローカルキャラが誕生するでしょうが、地域愛を忘れないものであっていてほしいものです 

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