こいこい「コイ」のこと – サブカルビジネスセンター

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2021.06.11こいこい「コイ」のこと

みなさんコイしてますか?
あるいはフナ?それともニジマス?
今回は「鯉」の話です。

鯉とは――
コイ目・コイ科に分類される魚で、比較的流れが緩やかな川や池、沼、湖、用水路などにも広く生息する大型の淡水魚。(Wikipediaより引用)


多くの人が一度は目にしたことがあると思います。
色鮮やかな錦鯉。
「生きた宝石」「泳ぐ芸術品」とも呼ばれ、業界団体である全日本錦鯉振興会は日本の国魚と位置付けているそうで。
観賞魚の中でも大型で有名です。

錦鯉は特に観賞魚として色彩や斑点など、体色を改良されたものをそう呼び、
赤い鯉は緋鯉、黒以外は色鯉というそうです。
さらに錦鯉にはその模様によって多くの品種があり、
代表的な品種が、
紅白
白い肌に赤い模様がある。最もポピュラーな品種。
大正三色
白い肌に赤と黒の模様がある。
昭和三色
黒い肌に赤と白の模様がある。
浅黄
上面に薄青い鱗があり、下部に赤い鱗がある。
秋翠
浅黄と鏡鯉との交配により、生み出された品種。体色は浅葱色で部分的に鱗がついた浅黄の変種。初代秋山吉五郎が作出。
べっ甲
白、赤、黄色の肌に黒い模様がある。
写り物
赤、白、または黄色の模様がある黒いもの。
五色
ほとんど黒で、赤、茶色、青のアクセントが入ったもの。
黄金
無地のもの。普通のものか金属光沢がある。色には赤、橙、プラチナ、黄、クリーム色など。
孔雀
鱗が黒く、オレンジと白の体色を持ち、光沢があるもの。
変わり物
その他のタイプのもの。
(Wikipediaより引用)

多くの人が錦鯉と聞いて思い描くのは、大正三色(白い肌に赤と黒の模様)だと思います。
ですが、実際にはこんなにも種類が沢山あるんですね。

鯉と言えば錦鯉を想像すると思いますが、日本には野鯉という種類もいます。
こちらは食用にもなっていて、鯉こく、うま煮、甘露煮にすることが多いです。
生食する例もありますが、淡水魚なので寄生虫がいる可能性が高く注意が必要です。
調理の際にはきれいな水を入れたバケツに中に半日から数日入れて泥の臭いを抜く必要があります。
また、食用となっているのは日本だけでなく、中国や中欧、東欧でも食べられており、そちらでもポピュラーな食用魚として認識されています。

このように愛でてよし食べてよしな魚なのですが、
近年、コイによる生態系の破壊の問題が認識されています。
都市河川などで川をきれいにする目的で河川の環境保護の一環として放流される種でもあるのですが、
本来の生息域は大河川の下流域や大きな湖で、中小河川に放流されると他の魚の卵や稚魚を大量に捕食してしまうことがあるのです。
こうした放流について、地元の固有種との交雑が起こって何万年もかけて築かれてきた固有種の絶滅を懸念され、
また、ニシキゴイの放流が原因と推測されるコイヘルペスウイルスによる感染症が地元のコイに蔓延し大量死する事件もあります。

鯉は鑑賞や食用にと使われる魚ではありますが、
放流してしまうとあまり良くなく、なかなかうまい話はないということですね。
鯉はおいしい魚ですが、うまい話しはないという話でした。

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