梅雨の季節の「アジサイ」のこと – サブカルビジネスセンター

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2021.06.10梅雨の季節の「アジサイ」のこと

今回は「アジサイ」の話です。

アジサイとは――
アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種である。広義には「アジサイ」の名はアジサイ属植物の一部の総称でもある。
狭義には品種の一つの和名であり、他との区別のためこれがホンアジサイと呼ばれることもある。
原種は日本に自生するガクアジサイである。(Wikipediaより引用)


多くの人も道のどこかで見ることが多いアジサイの原種は日本のものだったんですね。
アジサイは丸くてかわいい形をしていますよね。
実はあの大部分は装飾花といって、通常の花は実をつけるためのものですが、
こちらは虫などを誘因する目的で大きく目立つ形をしている花なんです。
なので種や実などをつけることはなく、本当に鑑賞(?)目的に特化されているんですね。
実際に花としての機能を持っている部分は中央で非常に小さく咲いており、目立ちません。
もし道などで見つけたら、よくよく見てみると面白いかもしれませんね。

アジサイは色々な色のものがありますよね。
このカラフルさには土壌の成分が関係しています。
色の素になっているのはアントシアニンという色素で、
それは土壌の酸性やアルカリ性によって、青くなったり赤くなったりします。
一般的には土壌が酸性なら青、アルカリ性なら赤になると言われています。(リトマス紙はその逆ですね)
なお、同じ場所に咲いているのにカラフルじゃないかという声もあるとおもいますが、
それは根から送られてくる成分に差があるからです。
どれかの根が多く酸性にあるアルミニウムのイオンを吸収すれば、おのずと他の根にはそれ以外のものが吸収されますからね。
また、アジサイの花は開花から日が経つにつれ、だんだん色を変えていきます。
最初は花に含まれる葉緑素のために、薄い黄緑色をしています。
それがだんだん分解されていくとともに色づいていき、それからさらに日が経つとどんどんと赤くなっていくそうです。
これは花の老化によっておこることらしく、土壌とは関係がないとのことです。

アジサイは古くから歌の題材にもなっており、
奈良時代の万葉集や平安時代の和歌の題材にもなっています。(数はあまりないですが)
俳句や日本画でも描かれており、有名な葛飾北斎も題材にしています。
歌謡曲や切手、市町村の花や木としても使われており、
昔から親しまれていた植物だというのがわかりますね。

梅雨と言えばアジサイ、これからの季節の花です。
なのでこの記事を読んだ方はこの古くからある花を見つけたら、
昔に思いを馳せながら、眺めて見るのも楽しいのではないでしょうか。

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