海のきゅうり「ナマコ」のこと – サブカルビジネスセンター

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2021.05.26海のきゅうり「ナマコ」のこと

ネズミってみなさんご存知ですよね?
古今東西有名なキャラクターのモチーフになっている生き物です。
そんなわけで今回は「ナマコ」の話です。

ナマコとは――
体が細長く口が水平に向くなどの特徴を共有する棘皮動物門のグループの一つで、
世界に約1,500種、日本にはそのうち200種ほどが分布する。(Wikipedia参照)


ナマコは英語でsea cucumber(シーキューカンバー)漢字では「海鼠」と書きます。
はい、最初にネズミで書き出したのはこういうことだったんですね。
しかしなぜ海の鼠と書くのでしょう?
ナマコは夜になると、ネズミのように海底を動き回る生き物であるのが由来、
とのことです。
たしかにナマコの口先は端にあるので、
エサを求めたり食べたりする様はそのように見えそうですね。
ちなみにナマコは海中のデトリタス
――生物由来の物質の破片や生物、微生物の死骸など微細な有機物粒子のこと――
を食べるそうですよ。
つまりは海の掃除屋ですね。

掃除と言えば、ナマコは食品としても有名ですよね。
中身を掃除して出てくる内臓はコノワタという珍味です。
正確にはコノワタというのは、ナマコの内臓を塩辛にしたものなのですが。
自分はあいにく食べたことはないのですが、お酒によく合う肴として優秀だそうですよ。
もちろんナマコは外側も食べることができます。
中身を洗って端(口と肛門)を切り落とし、薄く切って酢の物にしたりするのが一般的みたいです。
他にも刺身にしたり、茶ぶり(お茶で茹でること)にしたりもするそうです。
歯ごたえのあるコリコリとした触感と磯の風味が感じられる珍味、それがナマコです。

食べることを紹介した後になんですが、ナマコの形状って結構気持ち悪いですよね。
英語でのsea cucumberとみればまあ……きゅうりならまだマシ……?
でもウネウネ動きますからね、どうでしょうね。
昔の人もそう思ってはいたらしく、夏目漱石の「吾輩は猫である」の1節に
「初めてナマコを食べた人物の胆力には敬服すべきだ」と記してあります。
中国では干しナマコは高級食材で、
干しアワビ、フカヒレ、魚の浮袋と合わせて「参鮑翅肚」と呼ばれ、
「中国四大海味」の1つに数えられるほどだそうです。
そのおかげで中国では高値で取引されるらしく、密漁なんかも問題になっているそうです。
ちなみに「珍味」と「美味」は違うものなので、珍味=おいしいとは限らないです。
なので自分はあまり好きではないですが、逆に気にいる方もいると思うので、
食べたことがない人は、機会があれば一度は食してみることをオススメいたします。

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