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2021.05.22猫丸Sでれ映画館「アタック オブ ザ キラートマト」評①~ヒッチコックの「鳥」がうみしモノ~
猫丸です、、、
サブカル創作に役立つ作品をご紹介するこのコーナー。
今回はついに、ついに大本命を、なんと3回に渡って激紹介!
かつて
ヒッチコックが「鳥」で切り開いた動物パニック路線は、以後も「ジョーズ」や「アナコンダ」等を生み出したのは言うまでもなく、
(「ジョーズ」は一応、海洋冒険モノなのですが)
しかし、この”普段おとなしいくせに”と、「予想外のものが原因不明で人を襲っていいんだ」路線はいびつな方向の副産物を生み出しことになり、その結果はついに・・・・・・
「アタック オブ ザ キラートマト」
などというものが生まれたのデス・・・
(と、トマト本編も「鳥」を例えにしておられる)
早い話、トマトが人を襲う映画ですわ。
・・・と、未見の方で「見たいわ!」と思った方、一応先に警告しておきます。
早まらない方がいい。
さて、この映画が日本に上陸した当時は、いわばレンタルビデオ黎明期。
一泊、1000円位した頃は今は昔、
まだ、品揃えもなく(しかも)店によってはVHSかβのどっちかしかなく)出せばそれなりに売れたので、今と違って劇場に興行が掛からないことは格下ではなく、むしろ、田舎では未公開作品は大ヒット。
もちろん、そんな状況でもなければ、こんな映画・・・・・・
日本ではセールされない。
そんな訳で、当時のホラーボーイどもはいきりたっていた。
この当時はホラー・・・というか特殊メイクブームの真っ最中。
今では信じられないが、日曜昼に「サンゲリア」が放映され、土曜夜のゴールデンに「13日の金曜日」を見ることができた。(もちろん、残酷シーンはある程度カットされてはいるけども)
よって、日本でもヒットした・・・らしい。
そして、少なくとも、この当時のホラーボーイ達は一度は見た。そして、
初めて・・・映画を観て眠くなることがあるのだと知った。
それから時は経ち・・・・・・
誰もが記憶の片隅に追いやっていたこの映画が、どういう道を歩んだのか、なんとディレクターズカットになって日本に再上陸。
身体は拒絶しつつ、心は奇妙な義務感に蝕まれ、つい、購入したユーザーはきっと多数だろう。
そうだと信じている。
ディレクターズカットといいながら、最初のバージョンも監督のジョン デベロが編集しているので・・・と自虐ネタ入の、ディレクターズカットへの道則の導入部から始まり、
・・・そして、忘れかけていた、あの主題歌・・・
今では心に刻まれる・・・あの歌。
人間不思議なもので・・・
・・・面白いかもと思ってしまう、自分の成長。
例えて、小学生の頃「2001年:宇宙の旅」を観る。面白さもわからない。むしろ、冒頭の猿が無駄長くて眠いと感じる。
しかし、オトナになって、見直すと、無駄はない。どこをとっても面白い!
小学生の頃、全然、好きでもなかったし、むしろ”かっこわるい”と思っていた同級生に再会する。
そのかっこわるさが、逆に素敵かも?になっている。
そんな、衝撃かもしんない・・・・・・
ちがうかもしんない。
以後、この路線・・・つまり、”何でも人を襲っていいよ”ジャンルはセール的に認められ(その状況は海外でも同じであり)「ケーキ」「雪だるま」はおろか、しまいには「尻」まで人を襲う映画が市民権を得て、世界を席巻していく訳ですが・・・
ちなみに、識者に突っ込まれる前に書いておくと「鳥」が切り開いた、”まさかこいつが!”路線派生のいびつジャンル発祥は、
実は「空飛ぶモンティパイソン」の宇宙から来たブランマンジェ(お菓子)が人を襲うスケッチだと思います!
・・・・・・が、ちなみに、これはどちらかと言えば、イギリスのSF作品、クォーターマス教授シリーズのパロディで、TVなので、今回の主題からはそれるので割愛。
原点ではありますが、この路線を”有り”にして、一本のジャンルとして(あっていいかは別に)映画史に刻んだ作品として、次回、ついに、この「アタック オブ ザ キラートマト」を、さらにつっこんでご紹介。
今回ですでに見たい?
まだです。
借りるのは、はやまらないでよ。