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2021.05.11

猫丸のサブカル資料館「シェイプ オブ ウォーター」

おはよーございます!
猫丸です!
毎度、サブカル資料に使える!かもしんない作品を紹介するこの連載、、、

今回は「シェイプ オブ ウォーター」です。

実は猫丸、本作の監督、ギレルモ監督と同じこと、ずっと思っていたんです。

ああ、好きな方には「ごめんなさい」と謝罪しつつ、でもね・・・・・・

「『美女と野獣』って、結局最後は、イケメンと結ばれるんだよね」
とか、突っ込みつつ。

でも、その突っ込みの中身は、「美女と野獣」という作品が成立しなくなる、根幹に関わる問題だと思うんです。

外見に関わらず、人を好きになったことに、外見というご褒美は必要なのか?

そもそも、その醜い(?)外見も含めてその人を好きになったのなら、外見が変わってしまった結果、受け入れられるのか?

いや、映像作品としては好きですよ。ただ、意地悪な視点が出てしまうのも悪いクセ。

で、本作、『シェイプ オブ ウォーター』です。
勿論、そんな野暮な突っ込みを入れる隙もない

・・・どこからほめていいのかわからない、実に見事な作品でした。

冷戦時代を舞台にしながらも、実は現代のアメリカの”歪み”を描いてはいる本作・・・・・・

ヒロインも華がなければ、恋のお相手も怪物。
望まざるも、偏見により社会のはみ出し者の物語、社会の底辺の隅に置かれてしまった・・・・・・いわば”みんな”のお話。
身近な、逆「人魚姫」のお話。

食も性も”生”をただ感じるだけの無機質な手段から、やがて、”喜び”に変わり、不思議なことに、華がないイライザも、怪物である半魚人も、どんどん可愛く、美しく、輝いて見える、映像の素敵さ。
内面が輝けば、必然、人は輝いていくものなのですな。

それとともに、人生、生甲斐を見出せば、”コンプレックス”さえ、すべてのことには”意味”があると感じさせてくれるラストまで、ディズニープリンセスでは描けない、見事なシンデレラストーリー。

中垂れなし!!

ギレルモ監督の映像美、ちょい悪趣味感覚、テーマ性にオタク趣味、それらがすべて見事渾然一体となって、実に絶妙のラブロマンスを成立しています。

もう、とにかく・・・・・・

魅入る映画。傑作!

しかし、イライザを演じるサリー・ホーキンス・・・・・・さすが女優さん。
あの「GODZILLA」(2014)でケン・ワタナベに付き従う科学者役。
さりげない恋心を表現する微妙な表情の演技など素敵でしたが、今回は逆に、あまりにも華がなく、最初、同一人物と気付きませんでした。
しかし、、、
「GODZILLA」に「パディントン」に半魚人とは、なかなかに怪物好きのする女優さんです。
あ、パディントンはモンスターではありませんが・・・・・・。

ちょいとしたしぐさや表情が、ものすごく可憐で、時に艶っぽく、それはどんな人にも美しさが宿るという、”神聖”レベルの演技といえます。

モンスター映画好き的にも・・・・・・
驚く程「大アマゾンの半魚人」の設定を踏襲しているのには、拍手喝采。
愛を描く物語に、別の愛もぎゅうぎゅう詰めで、全方位カバー。

映画史に影響を与えた、スピルバーグが「ジョーズ」でちょい再現しようと試みながら、やっぱり超えられなかった、美女を見ながらギルマン(=半魚人)がうっとり泳ぐあのシーンを軽々超えた名シーンには感涙です。

物語的に「大アマゾンの半魚人」は本作の(”もしも”のありえた)プリクエル(前史)でもあり

それ以上に、

見事に「対」になる物語なので

できれば「大アマゾンの半魚人」(1作目だけで可)を見て、”何か”を感じ取ってから見てほしいところ。

本作、15歳未満は鑑賞できませんが、逆にいえば、

30代以上、いろいろ失い、現実に失望しつつある世代にこそ見てほしい映画。

その”水”は、きっと心を洗い流し、気づけなかった大切なことに気づかせてくれるはずなので・・・。

■記者「猫丸」紹介) 怪生物やオカルト娯楽道を極めたいと、 同人活動や、「ゲームと生活」等ゲーム文化に関係した講演、福山市の映画館主催の「ゾンビ映画」イベントで、司会等も担当するなど、様々にサブなカルチャーの活動中。 お仕事は常に受け付け中。笑

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