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2021.05.10

猫丸のSでれ映画館「恐竜カルノザウルス」

猫丸です! すっかりおなじみになりました、サブカルな創作に役立つかもしんない作品を紹介するこの連載。

「Sでれ映画館」! 今回、ご紹介するのは、、、

「恐竜カルノザウルス」 (DVD「ダイナソークライシス」)

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まぎらわしいですがゲームの「ディノクライシス」ではありません。

マイケル・クライトンの「ジュラシックパーク」が映画化されると知り、あのB級映画の神、ロジャー・コーマンが、ならば先に作って待ち切れない客から搾り取ってしまえ、と作ったのが本作なのです。

とはいえ実は、「ジュラシックパーク」とは浅からぬ因縁。 原作は、イギリスの作家、ハリー・アダム ナイトの「恐竜クライシス」。

恐竜の子孫である以上、遺伝子工学を駆使して、鳥の胚から恐竜を蘇らせることはできる筈的な論理で、”趣味”で蘇らせた男の恐竜(と海竜)が町を恐怖のドン底に突き落とす・・・というあらすじ。

こう書くと、パチモノ臭充満ですが、実は「ジュラシックパーク」より書かれたのが早く、兼ねてよりアイデア盗用疑惑の多いマイケル・クライトンは、「ジュラシックパーク」のアイデアを本作より頂き!したのではないかと疑惑がもたれた、隠れた名作。 で、ゲームの「ディノクライシス」は、どちらかといえば、この「恐竜クライシス」に雰囲気が近い。

正直、小説対決では、恐竜が暴れるよりも理屈をこねることを明らかに楽しんでいる「ジュラシックパーク」より娯楽色が強く、こちらの方が個人的には楽しめます。

で、映画の方は・・・・・・言うまでもありません。

ダメです。

さすがB級映画の神様、ロジャーコーマン制作。 寝落ちできます。 原作小説の面影は、微塵程度(鳥の胚を使用して恐竜を蘇らせる)以外は、全く別物。 しかも予想の斜め上を行く以上の、驚愕の展開になっていきます。

ただ、恐竜映画好きの大好物、重機対恐竜!だけは、「よくやった」と言いたくなるかもしれません。 あと、無理やりくっつけた因縁として、エリー・サトラー博士演じる、ローラ・ダーンのお母さん、ダイアン・ラッドも出演。

こういうのはさすが、ロジャー。コーマン!隙のない便乗っぷりです。

さらに、これが・・・・・・ダルい上に、編集も悪く、テンポも悪く、脚本も悪いので、面白くない。 「恐竜ダルいのザウルス」です。

原作、改悪です。

実写版「進撃の巨人」や「テラフォーマーズ」など等は原作改変どころか、原作にものすごく忠実にやっているレベルと感じられるはずです。 別の意味で”クライシス”な映画です。

という訳で、人生においては取り立てて観る必要はない本作ではありますが・・・・・・

ただ、さすがロジャー。コーマン。 この映画で作ったセットや恐竜を、ボロボロになるまで使いまわし、この後、別設定の「エイリアン2」っぽい続編数本に、「ワンダーウーマン」とアマゾネスの設定だけが似ている一方、エロ・グロ・ナンセンスの映画も基本に忠実な快作「ジュラシック・アマゾネス」等の別映画を数本作るという、映画ビジネスの匠の技を見せてくれ、しかも結構な率で日本でもDVD発売という、映画の神業を見せてくれていますのでそれらを探す楽しみ方はあるかもしれません・・・・・・

※画像は関係ありません

■記者「猫丸」紹介) 怪生物やオカルト娯楽道を極めたいと、 同人活動や、「ゲームと生活」等ゲーム文化に関係した講演、福山市の映画館主催の「ゾンビ映画」イベントで、司会等も担当するなど、様々にサブなカルチャーの活動中。 お仕事は常に受け付け中。笑

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